菅井汲 SUGAI Kumi

タイトル : FESTIVAL A.D
サイズ : 380mm×610mm
油絵
サイン左下
Painted in 1972

1919年 兵庫県神戸市東灘区で生まれ。
1993年 大阪美術学校に通う。(東京文化財研究所、京都近代美術館HPより)
大阪美術学校を卒業後、阪急電鉄にて商業デザインの仕事に就く。

 

1952年渡仏。先に日本画を学んでいた菅井の作品は、東洋的なエキゾティシズムを反映し、パリの美術界で高い評価を得た。当初はアンフォルメルの影響を受けた象形文字のような形態で描いていたが、1962年頃から作風は一変し、幾何学的な形態を明快な色彩で描いた「オートルート」のシリーズを制作するようになる。

 

無類のスピード狂で、愛車のポルシェで高速走行している時に浮かぶビジョンを制作のモチーフにした。1967年にはパリ郊外で交通事故を起こし、頸部骨折の重傷を負うが、一命はとりとめた。

1970年代からは、円と直線から成るより単純で無駄のないモチーフを描くようになった。

晩年には「S」字のシリーズを描き続けた。「S」は「スガイ」の「S」であるとともに、高速道路のカーブを意味している。菅井は「なぜ同じ絵を描き続けてはいけないのか」と問い、同じパターンを描き続ける行為に個性があると考えた。リトグラフやシルクスクリーンの作品も多く残した。